坐骨神経痛の原因は姿勢が関係している?

2022年11月9日

坐骨神経痛とは、何が原因で発生しているかご存知ですか?

実は、坐骨神経痛で悩んでいる人は多くいらっしゃいますが、原因を知らないというケースがほとんどです。

今回は、坐骨神経痛は何が原因で発生しているのかについてご紹介していきます。

【 坐骨神経痛 】5つの原因

坐骨神経痛には、5つの原因があるとされています。

原因をご紹介する前に、坐骨神経痛とは正式な病名ではありません。

坐骨神経痛とは、下半身を中心に症状が現れる総称であるため特定の疾患を指す言葉ではないのです。

上記のことも踏まえたうえで、原因を5つご紹介していきます。

  • 腰椎椎間板ヘルニア
  • 腰部脊柱管狭窄症
  • 梨状筋症候群
  • 変形性腰椎症
  • 仙腸関節性腰痛症

これらが、坐骨神経痛の原因となる疾患です。

それぞれの疾患ごとに発症する原因は異なるため、ひとつずつご紹介していきます。

【 坐骨神経痛 】腰椎椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアとは、腰の骨(腰椎)の間にあるクッション材(椎間板)が原因不明で圧迫されることで発症する疾患です。

その中でも、加齢に伴う椎間板の変性が大きく関係しています。

人間の二足歩行という特徴が、背骨にかかる負担を増やしている可能性は大いにあります。

人の身体が立っていられる仕組みとして、身体が重力に対して逆らっていることによって保っています。

このバランスを保つ役割として、背骨が関与しています。

立っている時間や姿勢不良な状態で作業をし続けることは、背骨(腰椎)に負担をかけ続けているということに繋がってきます。

【 坐骨神経痛 】腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは、神経が通る管(脊柱管)が狭くなってしまい、下半身に強い痛みとしびれがでる疾患のことです。

原因は、不明であることが多いため症状の改善までに時間を要する場合がほとんどです。

腰痛としての症状よりも、歩くことが困難になる間欠性跛行と呼ばれるものが出てくるのが特徴的です。

※間欠性跛行とは?
間欠性跛行とは、一度歩き出してから少しすると強い痛みとしびれが出現し歩き続けることが難しくなる状態のことを指します。
痛みが出現後に10分前後休憩をすると、再び歩き出すことができるようになります。

【 坐骨神経痛 】梨状筋症候群

梨状筋症候群とは、お尻にある梨状筋と呼ばれる筋肉の下に坐骨神経が通過しており、筋肉の圧迫によって下半身に痛みやシビレが出てくる疾患です。

筋肉の緊張が原因で発生するため、お尻を押したり、座ったりしたときに強い痛みが出てきます。

上の図のように梨状筋だけでなく、股関節の動きに関与する筋肉は他に5つ存在しています。

外旋六筋と呼ばれており、股関節を外側に回す働きを持っています。

筋肉の緊張を緩める治療を行なうことで、徐々に症状は改善していきます。

梨状筋症候群の場合、レントゲン撮影では原因が分からないため根本的な原因が見つからずに悩んでいる方も多くいらっしゃいます。

【 坐骨神経痛 】変形性腰椎症

変形性腰椎症は、原因不明で腰椎が変形してしまう状態になります。

主に加齢が原因とされていますが、他にも不良な運動動作や日常生活動作が関与しているケースもあります。

変形性腰椎症の場合、骨のトゲ(骨棘)と呼ばれるものが発生します。

そのため、症状が強く出ていたり、骨棘の状態が良くない場合には手術を行なうこともあります。骨棘の除去手術をすることで、神経の通り道を開放できるため改善するということになります。

【 坐骨神経痛 】仙腸関節性腰痛症

腰痛の原因ともなりやすい、仙腸関節は神経痛とも関与しています。

坐骨神経は、腰椎から出た後に仙骨関節を通過して下半身へ流れていきます。

そのため、仙腸関節の部分で炎症が発生したり筋肉のバランス不良などが影響し、神経痛を引きおこすという流れになります。

歩行動作や立ち上がり動作など、何気ない日常生活のクセが仙腸関節性腰痛症の原因です。

そのため、仙腸関節性腰痛症を発症したのち、神経痛を感じるという方が多いです。

この場合、仙腸関節周囲の改善が必要になってきます。

坐骨神経痛のまとめ

坐骨神経痛とは、様々原因で発生しています。

今回ご紹介した5つの原因は、MRI撮影など精密な検査をすることで発見することができます。

症状改善をする前に、坐骨神経痛の本当の原因を探ることから始めるのが重要となります。

はっとりはりきゅう接骨院では、坐骨神経痛に悩んでいる方をサポートするために整形外科のドクターと密に連携しています。

そのため、レントゲン検査やMRI検査なども含むサポートができますので、坐骨神経痛に悩んでいる方は当院へ一度ご相談ください。

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