子供の骨折

  1. 子供が骨折してしまった
  2. 運動中に転倒して骨折してしまった
  3. 骨折かどうかわからない・・・
  4. 骨折の見極めるポイントを知りたい
  5. 子供の骨折がちゃんと治るか不安

子供たちは活発に活動するため、骨折は一般的な怪我の一つです。

成長過程にある子供の骨は、大人の骨と比較して異なる特性を持ち、特定の部位で骨折が発生しやすい傾向にあります。以下では、子供に発生しやすい骨折や処置方法について詳しく紹介していきます。

子供の骨折の特徴

子供の骨は成長過程にあるため、大人の骨と比較して柔軟性があります。

そのため、骨折しにくいと思われがちですが、実際には骨折しやすい部位とそうでない部位があります。

特に、骨端線(骨の成長に関与する骨端近くの領域)は、怪我をしやすく、適切な治療が行われない場合、成長障害など後々影響を与える可能性があります。

子供の骨折の多いものを紹介していきます。

上肢の骨折

  • 橈骨遠位端骨折(コーレス骨折): 子供に最も一般的な骨折の一つで、転倒して手をついた際に発生しやすい。米国小児科学会によると、小児骨折の約30%を占める。
  • 上腕骨遠位端骨折:肘近くで発生し、特にスポーツ中の転倒や直接の衝撃で見られる。成長期の子供に多く、全骨折の約10%を占める。

下肢の骨折

  • 大腿骨骨折:子供では比較的まれで、重度の外力、例えば交通事故や高所からの転落が原因であることが多い。しかし、発生すると長期の治療とリハビリテーションが必要になる。
  • 脛骨・腓骨骨折: スポーツ活動中や転倒によって発生しやすい。特にサッカーやスキーなどのスポーツ中に見られる。

手の骨折

  • 中手骨骨折:手の骨折の中で最も一般的。転倒やスポーツ中の衝撃で発生しやすい。
  • 指の骨折:指を直接打撲したり、挟まれたりすることで発生する。日常生活での小さな事故によっても起こり得る。

骨端線の損傷

  • 成長期の子供に特有の骨折で、骨端線(骨の成長を促す骨の部分)が損傷する。骨端線は比較的柔らかく、外力によって損傷しやすい。
  • 適切な治療を行わないと、骨の成長に影響を及ぼす可能性があります。

子供の骨折はリハビリまで考える

子供の骨折の場合、骨が元の状態に戻ろうとする自然治癒力が高いため早期の回復が見込めます。

その反面、リハビリや運動復帰に関しては慎重に行うことが求められます。

子供骨折は、成長に関わる骨端線損傷などを伴う場合には成長障害につながらないようにそれぞれの過程を管理していくことが重要です。

子供の骨折の治療

子供の骨折の治療は、基本的には固定材を用いた固定が一般的です。

骨折の癒合を早めるとされている超音波治療器は、骨端線損傷の際には阻害因子になる可能性もあるため実施しないことが一般的です。

そのため、癒合状況のこまめな確認(レントゲン検査)を行い、早期のリハビリを開始するように管理していきます。

リハビリと機能回復

リハビリは、基本的な日常生活上支障が出ないような状態を目指していきます。

一方で子供場合には、運動をしていることが多いため、競技に合わせた機能回復が求められます。

運動復帰までのリハビリと運動復帰後の機能向上リハビリまで丁寧に行うことが再発リスクや成長障害を避ける方法になってきます。

子供の骨折のまとめ

子供に発生しやすい骨折は、活動的なライフスタイルと骨の成長過程によって特徴づけられます。

骨折してしまった後の処置は、子供の骨とはいえ固定だけでは完全に回復しないため覚えておきましょう。

子供の骨折やリハビリなどでお困りの際には、はっとり鍼灸接骨院へ一度ご相談ください。