炎症反応とは
スポーツや日常生活においてケガはつきものですが、その時に出てくる炎症反応について疑問を感じたことありませんか?
炎症反応という言葉は聞いたことがあっても、「どんなものか分からない。」という方は多いです。
そこで、今回は炎症反応について詳しくご紹介していきます。
【もくじ】
炎症反応とは・・・
炎症反応は、以下の特徴があります。
01.発赤
02.熱感
03.腫脹
04.痛み
05.機能障害
06.免疫機能の活性化
07.炎症時の白血球
これらは、ケガや痛みを伴う時の正常な反応であり、出たからマズイということではありません。そこから更に、急性炎症と慢性炎症とに分かれていきます。
急性炎症
急性炎症は、4つの段階があります。
血管の拡張→血管透過性の増加→白血球の移動→組織修復
ケガをしてから、組織が修復するまでにはこのような経路をたどります。
慢性炎症
慢性炎症は、3つの段階があります。
持続的な刺激→組織の変化→異常な免疫反応
急性炎症とは異なり、長期化してしまっていることが特徴の慢性炎症は、状態の観察も重要になってきます。
炎症の物質
炎症の物質は、4種類に分けることができます。
ヒスタミン・プロスタグランジン・サイトカイン・ケモカイン
一つずつ簡単にご紹介します。
炎症物質|ヒスタミン
血管透過性を増加させる働きを持っています
炎症物質|プロスタグランジン
血管の拡張を引き起こし、痛みや発熱を誘発します
炎症物質|サイトカイン
免疫反応が過剰にならないように、抑制する作用を持ちます
炎症物質|ケモカイン
炎症部で大量に産生され、血管内から白血球の誘導を促す
炎症反応と治療
ケガや負傷をした際に出てくる炎症反応に対して、どんな治療をすればいいのかについて。
損傷した内容にもよりますが、筋肉の損傷の場合には冷やす処置は行わないようにすることが一般的となってきています。
近年、炎症反応に対するアイシング処置はエビデンスに欠けるという点から大きな効果がないとされています。
急性炎症の際に、一時的な痛み抑制を図るためにアイシングを行うことは効果的ですが、組織修復の遅延が起こることを念頭に治療をしていくことが重要になってきます。
これを知らずにアイシングだけをひたすら続けてしまうと、痛みが長期化してしまい、慢性的な炎症反応にもつながってきてしまいます。
それを避けるためにも、適切な治療院や整形外科で処置を受けることが一番望ましいです。
当院では、スポーツによるケガや日常生活による痛みなどの処置に力を入れております。テーピングや包帯・整形外科との医療連携も図り1日でも早くに改善できるように努めております。
カラダの痛みやケガでお悩みの際には、当院へ一度ご相談ください。