慢性足関節不安定症

  1. 足関節のグラつきが気になる
  2. 捻挫した後に不安定感が残っている
  3. 足首の動きが悪い
  4. 足首の可動域が気になる
  5. 足首の捻挫の後の症状を知りたい

足首の捻挫をした後に、何となく不安感が残っているという悩みを抱えている方は割と多くいらっしゃいます。

その時に真っ先に疑うべき症状が、慢性足関節不安定症(CAI)と呼ばれるものです。今回は、慢性足関節不安定症について詳しくご紹介していきます。

慢性足関節不安定症とは・・・

慢性足関節不安定症(CAI)とは、足首の捻挫をした後に出てくる症状です。

捻挫後、約20%の確率で発症すると言われています。

以下のような特徴が出てきます。

01.歩く時の不安定感

捻挫によって負傷した靭帯等の回復が完全でない場合に、歩いている時の不安定感を感じることがあります。

02.運動時のパフォーマンスに影響

走るや体を切り返すなどの動作を行った際に、感じる不安定感です。思い切りプレーができなかったり、パフォーマンスが最大限に出せないのが特徴として出てきます。

慢性足関節不安定症になる原因

では、なぜ慢性足関節不安定症になってしまうのか、原因についてもご紹介していきます。

慢性足関節不安定症は、捻挫後の処置が不足していることで起こる可能性が高まります。

慢性足関節不安定症の原因・特徴

01.捻挫後の初期処置不良
02.靭帯損傷の未回復
03.リハビリテーションの不足
04.筋力不足

まず、一番重要になってくるのが初回処置の内容です。包帯や湿布などを用いて炎症反応を引かせることや安静を図ることを怠らないことです。

これを怠ると、症状改善が遅延し、結果的に慢性足関節不安定症を発症するリスクを高めてしまいます。

なぜ、初回処置が重要なのか

慢性足関節不安定症にならならようにするために、初回処置が重要になってくることはご理解いただけたと思います。

では、なぜ重要なのか。

それは、慢性足関節不安定症だけでなく捻挫は約70%の確率で再発すると言われています。
10人のうち、7人が捻挫を繰り返すということなので、かなりの確率です。

その確率の高さと、処置不良が重なると、結果的に慢性足関節不安定症を発症する可能性を高めてしまうという結論になります。

初回処置からリハビリまで行うこと

「捻挫だから・・・」と甘く見がちですが、再発率や不安定症を発症するリスクを下げるために、初回処置・リハビリを重要視するようにしましょう。

リハビリの内容

慢性足関節不安定症だけでなく、足首の捻挫も同様にこれからご紹介するリハビリがおすすめです。

01.片足立ちトレーニング
02.バランスディスクを用いたリハビリ
03.徒手抵抗トレーニング
04.セラバンドトレーニング
05.競技動作に合わせたトレーニング

必ず、専門家からの状態確認を受けて、適切な処置・タイミングで競技復帰することをおすすめしています。

捻挫に関して、不安なことや治療などについては当院へ気軽にご相談ください。