【 足関節捻挫 】種類と処置方法について
2023年04月19日

足関節捻挫の種類
足関節捻挫とは、強い衝撃やねじれ、転倒などで不自然な力が足関節にかかり、関節を支えている靭帯や腱、軟骨が傷ついてしまい正常な可動範囲をこえてしまった時に発生します。
例えば、段差を踏み外した時や急な方向転換をした時など、スポーツをしている時だけではなく日常生活の中でも起こりえます。
足関節捻挫は大きく2種類に分かれる
捻挫の種類は大きく、内反(ないはん)捻挫と外反(がいはん)捻挫の2種類に分けられます。
内反捻挫

内反捻挫とは、足関節を内側に捻ることで発症します。足関節捻挫の大半は、この内反捻挫です。前距腓(ぜんきょひ)靭帯・踵腓(しょうひ)靭帯・後距腓(こうきょひ)靭帯などを痛めることが多く、外くるぶしの前や下に痛みがあり、腫れてきます。
外反捻挫
一方の外反捻挫は三角靭帯を痛めることが多いのですが、頻度としてはあまり多くありません。
足関節捻挫をしたときの処置とは

足関節捻挫をしてしまった時の初期処置は、とても重要になります。
基本的に患部の安静・固定をしていきます。靭帯損傷をしてしまった身体の状態は、関節も不安定性が出てきます。
そのため、安静にするだけでなく包帯や固定材を用いて組織修復を促します。
アイシングに関しては、近年効果の有無が議論されていることもあるため状況に応じて使い分けることがベストです。
足関節捻挫で必要な治療とは

適切な治療をせず放置したままだと痛みが残ったり、不安定さ(何度も捻挫を繰り返すようになる)が残ることがあります。そうならないためには、接骨院や病院で早めの施術や治療を行うことが大切です。
捻挫は、程度によって3つの段階に分類されており、症状によって治療内容は変わってきます。
足関節捻挫の分類
Ⅰ度(軽度) 靭帯が伸びている状態です。少し捻った程度で歩行は可能ですが痛みはあります。サポーターやテーピング、包帯などで固定します。
Ⅱ度(中程度) 靭帯の一部が断裂している状態です。圧痛や腫れが強く、歩行は可能ですが走ることは難しい状態です。腫れや内出血を抑えるために、テーピングや包帯、程度によってはクッション材を入れて固定します。
Ⅲ度(重度) 靭帯が完全に断裂している状態です。圧痛や腫れ、熱感や皮下出血が強く、自力での歩行は難しいです。ギプスや装具などでの固定、靭帯の縫合手術などが必要となります。
どの程度の怪我かを自分で判断するのは難しいと思います。判断に迷った時は、早めに当院にご相談下さい。
足関節捻挫で必要なリハビリ

捻挫を再発させないために、自宅でできるトレーニングがあります。
捻挫の予防にもなりますので参考にしてください。ただ、痛みが残った状態でリハビリを始めてしまうと、完治するまでの期間が延びてしまうこともあります。
通院している接骨院や整形外科と相談しながら行って下さい。
リハビリテーションの一例
ランジ運動 | 下肢筋力の向上 |
タオルギャザー | 足趾の柔軟性向上 |
片足立ち | バランス力の向上 |
スクワット運動 | 下肢筋力の向上 |
かかと上げ運動 | ふくらはぎの筋力向上 |
外返し運動 | 下肢外側の筋力向上 |
また、足関節捻挫の場合にはおしりや太ももの筋力バランスが崩れることがあります。
患部だけではなく、患部外のトレーニングは再発防止効果も高いため一緒に実施することが必須になります。
足関節捻挫でお困りの方は、はっとりはりきゅう接骨院へ一度ご相談ください。