【足の裏の痛み】足底腱膜炎?痛みの原因と対策方法について

2023年03月23日

足底腱膜炎とは?

歩いたり走ったりしていると、足の裏が痛むことはありませんか?

その原因は足底腱膜炎かも知れません。

足の裏には、かかとの骨から足の指の付け根にかけて足底腱膜という強靭な腱が広がっています。
足底腱膜は足底の土踏まず(アーチ)を支え、歩行やランニングなど足への衝撃を吸収する役割があります。

足底腱膜炎とは、足底腱膜に炎症が起こり、小さな断裂を繰り返している状態です。

ランナーや踏み込む動作の多いスポーツをする人に多く見られますが、偏平足やアーチの低下が原因だったり、長時間の立ち仕事をする人も発症することがあります。

また、ふくらはぎの筋肉やアキレス腱の柔軟性が低下している人にも見られます。一時的によくなっても繰り返すことが多く、長引くと痛みが強くなることもあります。

足底腱膜炎になったときにするべきこと

症状がある部分を冷やす、そして安静にすることが大切です。また、物理療法である電療機器の超音波治療も効果的です。

使いすぎが原因でない場合は、今履いている靴を見直してみることも大切です。
踵が高くアーチが高くなりすぎていないか、靴底が薄すぎて地面からの衝撃を強く受けていないか確認してみて下さい。

足底腱膜炎の治療方法

使いすぎが原因の場合は、痛みが軽減するまで足を使う仕事や運動を控え安静にすることが大切です。休む事ができない場合は、運動量を減らすだけでも大丈夫です。

扁平足やアーチの筋力低下が原因の場合は、足裏のストレッチやマッサージをしてみましょう。

ただ、症状が出ている時にマッサージを行うと更に痛みが増してしまう事があるので、様子をみながら行ってください。ふくらはぎの柔軟性向上のためのトレーニングも効果的です。サポーターやインソールを使い、足裏のクッション機能を向上させる方法もあります。

足底腱膜炎のリハビリ

足底腱膜の硬さが原因の場合はマッサージやストレッチが効果的です。足裏だけでなくふくらはぎの筋肉や足首、足指の柔軟性向上も大切ですので、予防もかねてトレーニングしてみましょう。

足底腱膜のストレッチ

 足のかかとを固定し足首にかけてゆっくり反らします。足裏を伸ばすイメージで行います。足裏に硬いボールなどを当てて直接ストレッチするのもいいでしょう。

ふくらはぎの筋肉や足首の柔軟性向上

 片足を前にして足を前後に開きます。両足ともかかとが地面から離れないように注意してください。前に出した足の膝をゆっくり曲げて、後ろの足のふくらはぎを伸ばしていきます。壁があれば壁を押しながら、椅子や手すりなどつかまるものがあれば、体重が後ろの足にかかりやすくなり効果的です。

足趾の柔軟性向上

 立ったまま、あるいは椅子に座った状態で床にタオルをひき、足指全体でタオルを手前に引き寄せるように動かします。この時、かかとが床から離れないようにしてください。

足底腱膜炎になると、スポーツや仕事中だけでなく日常生活の中にも悪影響が及びます。足底に負担をかけずに過ごすことは難しいと思います。もし足裏に違和感を感じ、その違和感や痛みが長引くようであれば、一度当院にご相談下さい。

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