開帳足
開帳足とは
開帳足(かいちょうそく)は、足のアーチが低下し、足の裏全体が地面に接する状態を指します。
この状態では、足の骨が通常の配置からずれて広がり、足の裏が平らになってしまいます。開帳足は、足の構造に異常が生じることによって引き起こされ、歩行や姿勢に影響を与えることがあります。
扁平足とは異なり、足部の横のアーチが崩れていることによって発生するのが開帳足となります。
開帳足の特徴

開帳足は、上から見ると横に広がっているイメージです。
- 足のアーチの低下
- 健康な足には内側にアーチがあり、これが衝撃を吸収し、体重を効率的に分散します。開帳足では、このアーチが崩れ、足全体が地面に接するようになります。
- 外反母趾の可能性
- 足の形状の異常により、母趾が外向きに変形することがあります。これが進行すると、外反母趾が発生することがあります。
- 広がった足
- 足の指の間が広がり、足裏が平たくなります。これが歩行時のバランスに影響を与え、足に過度な負担がかかります。
- 靴が合わない
- 足の広がりにより、通常の靴が合わなくなり、靴の先端がきつく感じたり、圧迫感が生じることがあります。
開帳足の原因

- 遺伝的要因
- 開帳足は遺伝的に発症することがあり、家族に開帳足の人がいる場合、リスクが高くなります。
- 筋力低下
- 足の筋力が弱いと、足のアーチを支えることができず、開帳足を引き起こしやすくなります。特に、足底筋やふくらはぎの筋肉の低下が影響を与えることがあります。
- 加齢
- 年齢を重ねると、筋力や靭帯が弱くなり、足のアーチが低下することがあります。このため、加齢に伴って開帳足が発生することがあります。
- 過度の体重
- 肥満や体重過多が足に過剰な負担をかけ、アーチが崩れる原因となります。特に足の裏の筋肉や靭帯に強い負担がかかることで、開帳足が進行することがあります。
- 不適切な靴
- 高いヒールや不適切なサイズの靴を長時間履くことは、足のアーチを崩す原因となることがあります。特に足に負担がかかる靴を日常的に履いていると、開帳足を引き起こすことがあります。
- 先天的な異常
- 生まれつき足の骨や靭帯に異常がある場合、開帳足が発生することがあります。特に、発育の過程でアーチが正常に形成されないことが原因となります。
開帳足の症状
- 足の痛み: 足の裏、特にアーチ部分に痛みを感じることがあります。立っている時や歩行時に痛みが悪化することが多いです。
- 歩行時の不安定感: 足の形状が変わることで、歩行時にバランスを取るのが難しくなることがあります。これが原因で転倒しやすくなることもあります。
- 足の疲れやむくみ: 足にかかる負担が増えるため、長時間立っていると足の疲れやむくみを感じることがあります。
- 外反母趾の進行: 開帳足が進行すると、母趾が外向きに変形し、外反母趾を引き起こすことがあります。
開帳足の治療法

- インソールや足底板の使用: 足のアーチをサポートするために、インソールや足底板を使用します。これにより、足への負担を減らし、症状を改善することができます。
- 足底筋の強化: 足底の筋肉を強化するための運動やストレッチが有効です。足の指を使ったグリップエクササイズや、つま先立ちをすることで筋力を高めます。
- 足のマッサージ: 足裏をマッサージして血行を促進し、筋肉の緊張を和らげることが効果的です。
- 靴の選び方の見直し: 足に合った靴を選ぶことが大切です。足の形に合った広めの靴や、アーチサポートがある靴を選ぶことが推奨されます。
- 外科的治療: 重度の場合、外科手術が検討されることがあります。例えば、アーチを形成するための手術や、関節の修復手術などです。この処置はまれです。
開帳足は、基本的には日常で使用している靴やインソールから改善していくのが一般的です。湿布等では改善しないので、歩行機能や日常生活に必要なサポートを入れることが大切です。
開帳足の予防
- 足の筋力を鍛える: 足の筋肉を強化する運動やストレッチを定期的に行うことが予防に役立ちます。
- 適切な靴を選ぶ: 足に合った靴を履き、長時間の立ち仕事や歩行が続く場合には、足を休めることが重要です。
- 体重管理: 適正な体重を維持することで、足にかかる負担を減らすことができます。
開帳足は、放置すると歩行に大きな影響を与えることがあるため、早期に対処することが重要です。症状が軽度であれば、運動やインソールの使用で改善することができますが、進行している場合は専門的な処置が必要になる場合があります。
はっとりはりきゅう接骨院では、開帳足などの足元の不調にも対応しております。
今の足の状態やインソールなど細かくお聞きし、最適な方法をご提案しております。開帳足かも?と思った方は、当院へ一度ご相談ください。