膝【内側側副靭帯】


- 運動中に膝を痛めた
- 膝の内側に強い痛みがある
- 内側側副靭帯を損傷してしまった
- 膝を痛めた後のリハビリは必要?
- 膝を痛めたらどうするべき?
内側側副靭帯損傷は、スポーツ時に発生することが多いです。柔道やサッカー、ラグビーといったコンタクトスポーツを中心に発生します。
内側側副靭帯は、損傷の程度や状態は様々です。その時の状況に合わせた施術やリハビリを選択することが早期復帰には大切になってきます。
ここでは、内側側副靭帯損傷について詳しくご紹介していきます。
発生機序

内側側副靭帯(MCL)は、膝関節の内側に位置し、大腿骨と脛骨を結ぶ靭帯で、膝の内反(膝が内側に折れる動き)や過伸展を防ぐ役割を果たします。MCL損傷の発生機序には以下が挙げられます。
- 外部からの外反ストレス
- スポーツ中、他者との接触によって膝外側に力が加わり、膝が内反する際に損傷。
- 例: サッカーやラグビーでタックルを受ける、スキーで転倒して膝が不自然に曲がる。
- 柔道で相手を投げようとして急に体を捻ったときに膝にストレスが加わる
- 過度の捻転動作
- 足が固定された状態で膝が内側に強く捻られる動き。
- 例: スキー中の急停止や切り返し動作。
- 膝の過伸展
- 膝が正常可動域を超えて伸ばされる場合に靭帯が損傷。
内側側副靭帯は、日常生活で発生することは稀です。基本的には、運動中や交通事故など外的な要因を元に痛めることが多いです。
内側側副靭帯損傷の症状

損傷の程度(グレード1〜3)によって症状が異なります。
- グレード1(軽度)
- 靭帯の軽い伸展や微細な断裂。
- 内側膝部の軽い痛み、腫れ。
- 日常動作に影響は少ないが、スポーツ動作やストレステストで痛みが生じる。
- グレード2(中等度)
- 靭帯の部分断裂。
- 内側膝部の強い痛みと腫れ、圧痛。
- 動作時に不安定感を感じる場合がある。
- 内反ストレステストで明らかな痛みと軽度の関節の開きが確認される。
- グレード3(重度)
- 靭帯の完全断裂。
- 激しい痛みと広範囲の腫れ、内出血。
- 膝関節の著しい不安定感。
- 内反ストレステストで関節の大きな開きが認められる。
リハビリのスタート時期
リハビリは損傷の重症度に応じて開始時期や進行スピードが異なります。
- グレード1
- 初期(損傷直後〜1週目): 安静処置や圧迫処置を行い、痛みが軽減次第、関節可動域練習(ROM)や軽い筋力トレーニングを開始。
- 2〜3週目: 通常の日常動作が可能になる。軽いストレッチや筋力強化を行う。
- グレード2
- 初期(損傷直後〜2週目): 安静処置と圧迫処置を徹底し、一定期間膝の安定化のために固定材を加えた固定をすることが推奨される。
- 3〜4週目: 痛みと腫れが軽減次第、ROM練習と静的筋力トレーニング(アイソメトリック)を導入。
- 4〜6週目: 徐々に体重をかける動作や軽いバランストレーニングを開始。
- グレード3
- 初期(損傷直後〜3週目): 靭帯の回復を促すため、固定期間が必要(約2〜3週)。腫れや痛みの軽減を優先。
- 4〜6週目: ROM練習を開始し、筋力強化や膝の安定性を高めるリハビリを導入。
- 6週目以降: 動的なバランストレーニングや軽いスポーツ動作を取り入れる。
グレードに限らず、内側側副靭帯損傷後にはリハビリが必須です。リハビリをせずに運動復帰や運動強度を上げると、再発やそのほかの場所の痛みを伴うことが多いです。
痛みや可動域が改善したあとに、リハビリを数ヵ月かけて行うことが大切です。リハビリには明確な期間がなく、運動機能の回復と運動動作の有無を日々チェックしていくことが求められます。
注意点
- 段階的な負荷増加: リハビリは痛みが出ない範囲で行い、急激な負荷増加は避ける。
- 専門家の指導下で実施: スポーツ復帰を目指す場合は、専門家の指導を受け、競技特異的なトレーニングを行う。はっとり接骨院では、スポーツによる痛みの施術からリハビリまでサポートを行っています。
適切な治療とリハビリを行うことで、多くの場合、正常な膝機能を取り戻すことが可能です。
はっとり接骨院での処置・リハビリ

当院では、内側側副靭帯損傷をした場合に初期処置からリハビリまで対応しています。さいたま市・久喜市を中心に店舗を展開しているため、ご自宅から近くのところでご利用いただけます。
整形外科との連携も含め、総合的なサポートが可能ですので、内側側副靭帯損傷については気軽にご相談ください。