【寝違えの治し方】初期段階でどんな処置が必要なのか?

2022年12月20日

寝違えとは?

「寝違え」は、朝起きたときによく発生することで有名ですが、どのように良くなるかご存知でしょうか?

今回は、寝違えの治し方について詳しくご紹介していきます。

寝違えになる時は睡眠中に無理な姿勢が続き、首や肩の筋肉に無理な負担がかかることで筋肉が炎症を起こし、筋肉痛に似た痛みが出ます。

首や肩、背中が痛くて起き上がれない、起床時に首が痛くて動かせないなど症状は様々です。しかし、寝違えたような痛みは日中の起床時にも発症します。後ろを振り向いた時に痛みが走るなど、寝方が悪いだけが原因ではありません。

殆どの症状は数時間から数日で改善されますが、その後、手の痺れが出たり、何度も寝違えを繰り返す方も少なくはありません。

ちなみに「寝違え」は正式名称ではありません。「急性疼痛性頸部拘縮」と言います。

寝違えの原因

検査や画像で判断できるような変化がないのが一般的です。

睡眠中に無理な姿勢が続いたため、一部の筋肉が阻血状態(血管が障害され、血液がうまく流れなくなってしまっている)となり、硬くなったりしこりができてしまいます。その状態で急に首や頭を動かすことが原因となります。
※筋肉は、レントゲン撮影では診断ができません。

その他にも、日頃からの姿勢の悪さや身体の使い方の悪い癖などが原因とも考えられています。

気になる方は、次の項目をチェックしてみて下さい。

・重い荷物を持ったり下したりすることが多い
・同じ姿勢での長時間の作業(デスクワークなど)
・睡眠中に首や肩が冷えてしまっている
・寝返りの回数が少ない
・枕が合っていない

最後の「枕が合っていない」は、枕の高さや素材の硬さ、形状が合っていないなどが原因の場合があります。

朝起きると枕が外れている、枕の位置が合わず寝返りを繰り返すなど思い当たることはありませんか?布団やマットレスが原因になっている可能性もありますので、一度見直してもいいかも知れません。

寝違えの症状

首の周りの筋肉・腱などが急に炎症を起こしてしまい、朝起きて首を動かしたら首から背中・肩にかけて痛みが出る、というのが症状です。

同じ動作で痛みが出ることが多いので、日常動作に影響が出ることが多いため不快に感じる方が多いです。中には痛みで寝不足になったり、頭痛が起きたりする方もいます。

次のような症状に心当たりはありませんか?

・寝ている状態から起き上がれない
・首・背中が痛い
・横を向けない
・上を向けない
・後ろを振り向けない
・首の回りが熱くなっている

炎症期と呼ばれる3日間で、適切な処置ができると症状の改善は早くなります。

「少し痛いだけだから、様子見よう・・・。」というケースも少なくありません。この場合は、徐々に背中などにも痛みが波及していく可能性が高く最終的に良くなるまでに2週間ほど要するケースもあります。

もし、寝違えかな?と思った際にはなるべく早く処置をするようにしましょう。

寝違えに必要な処置

痛い時には痛い方向に動かさないこと、安静にすることが大切です。

炎症が起きているので、お風呂や飲酒・マッサージには注意が必要です。その理由として、血流が良くなることで、寝違えの痛みが悪化してしまうことがあるからです。

一時的に冷湿布や保冷剤などで患部を冷やすことで痛みを和らげることができますが、長く冷やしすぎると血行が悪くなり、回復が遅くなる可能性もあります。冷湿布であれば1時間、保冷剤を使う場合は直接当てず、タオルで巻いて当てて下さい。

少しずつストレッチをするのも有効ですが、痛みを我慢してストレッチするのは逆効果の場合もありますので、慎重に行いましょう。

先にも記載しましたが、以下の行為は痛みが増すこともあるので、注意が必要です。

・痛みがある部分を温める
・長時間お風呂に入る
・痛みを我慢して肩や首をストレッチする
・首や肩をマッサージする
・グルグルと首を回す
・飲酒

ご自身の状態に不安な方などは、一度当グループへご相談いただきますと、お身体の状態に合わせて必要な処置方法をご提案させていただきます。

寝違えの治し方のまとめ

無理な姿勢が続くことで発症する寝違えですが、運動やストレッチで首周りの筋肉をほぐすことや、生活習慣を見直す事で予防できることもあります。

●デスクワークなどで長時間同じ姿勢になりやすい人は、こまめにストレッチをする
●スマホやパソコンの長時間利用は首に負担になるので、時間を減らしたり、こまめに休憩をする
●身体が冷えると寝違えも起こりやすくなるので、首・手首・足首を温める
●シャワー浴が多い人は普段から湯船に浸かるようにする
●首や肩の負担を減らすため、普段持ち歩くリュック・バッグの中身を減らす
●寝具(枕・布団・マットレス)を見直してみる

色々対策したけど寝違えてしまった。よく寝違えてしまう。冷やしても痛みが続く、痛みがどんどん強くなってくるなどの症状がある場合は、早めに当院にご相談下さい。

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