踵骨後部滑液包炎
【もくじ】
踵骨後部滑液包炎とは・・・

踵骨後部滑液包炎は、踵骨(かかとの骨)の後部にある滑液包が炎症を起こすことで生じる疾患です。日常生活や運動時に痛みや腫れを引き起こし、放置すると慢性化する可能性があります。
転倒したりなどのきっかけもなく、かかとが痛む場合には繰り返しの摩擦によって炎症を引き起こしている可能性が高いです。
また、摩擦が発生しやすい歩き方や靴のずれなどが影響していることもあるため原因からの解消が必要になります。
滑液包とは?
まずはじめに、滑液包(かつえきほう)についてです。
滑液包とは、骨や筋肉、腱の間に存在する袋状の構造で、摩擦を減らしスムーズな動きをサポートします。踵骨後部には、アキレス腱の前方と踵骨の間に滑液包が存在し、これが炎症を起こすことで踵骨後部滑液包炎が発生します。
踵骨滑液包炎の好発年齢
踵骨後部滑液包炎は、年齢や活動レベルに応じて以下の人々に多く発生します。
- 若年層~中高年層: 運動を頻繁に行う人や、かかとに繰り返し負担がかかる生活を送る人に多い。
- スポーツ愛好者: ランニングやジャンプ動作の多いスポーツをする人。
- 長時間立ち仕事をする人: 足にかかる負荷が大きい職業(例:販売員、看護師)。
- 肥満の方: 体重が増えることで足の後部に過剰な圧力がかかる。
基本的には、反復動作・摩擦の増加によるものがほとんどです。直近で上記のような項目に当てはまるようなことがあれば、踵後方の痛みは滑液包炎である可能性が高いです。
主な原因
踵骨後部滑液包炎は、滑液包が繰り返し刺激されることで炎症を起こします。具体的な原因は以下の通りです。
1. 過剰な摩擦や圧力
- ランニングやハイキングなどでの長時間の足の使用。
- タイトな靴や硬い靴がアキレス腱や滑液包を圧迫。
2. 解剖学的要因
- ハグルンド変形: 踵骨の後部が突出していることで滑液包が圧迫される。
- 足部の不安定性: 扁平足や過剰回内(足が内側に傾く動き)が原因となる場合があります。
3. 外傷や炎症
- 一度の強い衝撃や摩擦による外傷。
- リウマチや痛風などの炎症性疾患。
症状
踵骨後部滑液包炎の症状は、主に以下のように現れます。
1. 踵部の痛み
- アキレス腱付着部周辺に局所的な痛み。
- 靴を履く、歩く、ランニング時に痛みが悪化。
2. 腫れと赤み
- 踵部後方の腫れや発赤。
- 圧迫すると痛みが強まることが多い。
3. 動作制限
- 長時間の歩行や立位が困難になる。
- 足を反らす(背屈する)と痛みが増す。
4. 慢性化のリスク
放置すると滑液包の炎症が慢性化し、周囲組織への影響が広がる可能性があります。
治療法
踵骨後部滑液包炎の治療は、保存療法が中心ですが、症状が重い場合には手術が検討されます。
保存療法
- 安静と処置: 炎症を悪化させないように負担を軽減し、包帯固定などを行います。
- 靴の変更: かかとが硬い靴や窮屈な靴を避け、衝撃吸収性の高い靴を選ぶ。
- インソールの使用: 踵部を保護するための柔らかいパッドやアーチサポート。
まずは、安静にすることと炎症反応なので、それらの抑制が必要になってきます。
予防策
踵骨後部滑液包炎を予防するためには、日常生活でのケアが重要です。
1. 適切な靴選び
- 十分なクッション性がある靴を選ぶ。
- 硬い素材や窮屈な靴は避ける。
2. ストレッチと筋力トレーニング
- アキレス腱やふくらはぎを伸ばすストレッチを習慣化。
- 足首周囲の筋力を強化して、足の安定性を高める。
3. 運動量の調整
- 急激な運動量の増加を避け、適度なペースで行う。
- ランニングやジャンプの後は、十分なクールダウンを行う。
4. 足のケア
- 長時間の立位や運動の後は足を休ませる。
- 入浴やマッサージで血行を促進。
かかとの痛みで困ったら

急なかかとの痛みでお困りの際には、まずは一度はっとりはりきゅう接骨院へご相談ください。
当院では、エコー検査や超音波施術などを用いて早期回復へのアプローチをしていきます。お身体の状態に合わせた包帯固定やテーピングサポートなども可能ですので、気軽にご相談ください。


